話題の荒野も走り続ける。Runking’s diary。秩序を求める。

走るの大好き。フォーミュラからレーシング、レンタルカートまでいつも走ってます。

F12018年アゼルバイジャンGP(第4戦)マックスフェルスタッペンの悪行の意味

荒れたレースを決定づけたレッドブルの同士討ち

 

これはやるだろうなー! と序盤から思っていたレッドブルどうしのバトル。

大人になれない意地の張り合いの行方は…

レースの結果を考えれば、フェルスタッペンも大人になってリカルドを前に行かせたほうがお互いに得です。けれども、そうはいかないのはおのおのの評価に係ると思っているから?

 

ポイントは大きく下回りながら印象でダニエル・リカルドに優位を保つマックス・フェルスタッペン。彼にはこれしかありません。前に行かせるなんてもってのほか。

 

マックスにとって今回のレースの結果なんてどうでもいいんです(勝つのは無理そうだし)。このバトルでの印象が勝負。いつもそんなだから結局ポイントで負けるのも当然。なぜかレッドブルチームはこれを黙認。今回の結果もそうなっています。

 

来年のレッドブルホンダではどうなるのでしょうね。

 

これまでの様子をみるとホンダには発言権なさそうですけれど…

 

許されるという進路変更1回のほんとうの意味は!

この接触DAZNの解説でも小倉さんが「許されるのは進路変更1回」と繰り返して言っています。そういう解説陣の意見を前提にしてかネットでも、これを判断の材料にいろいろ言われているようです。

 

小倉さんの言うこと決して間違いじゃないですよー

 

ただ、ネットすずめの皆さんはもうちょっと分かって欲しい。

それは「進路妨害はただの一度だって許されない」ってことです。

 

基本F1だろうが、草レースだろうがサーキットの基本ルールってものがあります。

 

  • 前方の車に追突しない
  • 後方の車の進路妨害をしない

 

今回のフェルスタッペンとリカルドのアクシデントもこれに照らしてよく見てみないといけません。すると一見追突したリカルドに非があるように思えますが…

 

答えからいってしまえば、2018年アゼルバイジャンGPのリザルトに大きな影響を与えた事故は、フェルスタッペンの進路妨害によって引き起こされたリカルドによる追突事故ということになるでしょう。

 

進路変更が一回までは許されるという基準が示されているのは、前方を走る車両には走行ラインの選択権があるからで、その車両に後方から追突することは許されません。

 

そしてそのラインを通っている最中に他のラインから自分の前方に出られそうな場合、その走路を妨害することも許されません。

 

だから有名な1989年の鈴鹿シケインの事故、アイルトンセナが悪いってことになるんです。ライン上のプロストに後方から追突しているんですから。プロストは自分のラインを通っていただけです。

 

今回、リカルドは前方にはでていませんが、フェルスタッペンが走行ラインを選択した結果(アウトからアプローチするかにみせた=進路変更一回)に対してインサイドからのブレーキング勝負に出た訳です。

 

それを見て前方に出られてしまう! という判断をしたフェルスタッペンが「やっぱりやめたwww」といわんばかりにインを閉めています(進路変更2回目)。

 

追い抜こうとしているんだから、リカルドはスローにいく訳にはいきません。かくして止れず追突。いわれているように空力的にダウンフォースが抜けたのもあるのかも知れません。

 

どんな場合でも進路妨害はアウト!

1回目とか2回目とか関係なく、進路妨害をしたことが問題です。FIAが進路変更2回目はだめという方針を示しているのは、前走者のライン選択権を厳密にはこういう風に解釈するよ! という指針に過ぎません。

 

それよりも基本ルールに照らしてみることのほうが重要です。基本ルールを見れば進路変更2回目は許されないのは分かると思います。

 

もちろんレッドブルもレースの審判者もこれは分かっているはずですが、こういう意味ではフェルスタッペンに甘い裁定ですし、リカルドが大声で非難しないことこそが大人の対応そのものです。

 

リカルドの現状、窮地が目に見えるようです。ただし、フェルスタッペンこんなことをやっているようじゃあリザルトがついてくるんでしょうか。なぜか優位性を保つチームメートにだけでなく、前戦ではハミルトンとベッテルに対しておかしな動きをしてレースを台無しにしています。

 

これはもはや性癖のようなものになってると思われてもおかしくないですね。ちょっとひどすぎると思うのは自分だけでしょうか?